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2023.07.16

東京大学医学部付属病院 循環器内科医師 医学博士 相馬桂さん

87号:会いたい!湯島本郷まちの人

「臨床医学の発展と医療人の育成に努め、 個々の患者に最適な医療を提供する」を理念に掲げる東京大学医学部附属病院で、循環器内科医として活躍する相馬桂先生にお話を伺いました。

患者さんのより良い人生のため
いろいろな方と協力・連携して
新しい治療に取り組んでいます

お医者さんになったきっかけは?

 学生時代から「人と話をすることで、 ものごとを前向きに解決する」ということに関心がありました。それが実現できる仕事は、学校の先生か医者だと考えたんです。結局、医療の道を選び、今は循環器内科医として「成人先天性心疾患」を専門にしています。
 「成人先天性心疾患」は、医療の進歩と共に増えてきた新しい疾患です。生まれつき心臓に病気のある人は、100人に一人の割合で、決して珍しい病気ではありません。昔はどんなに手を尽くしても大人になるまで生きられないケースが多かったのですが、医療技術の向上により、成人して30代、40代を迎える方が増えています。

やりがいのあるお仕事ですね

 何しろ新しい分野なので、前例のないケースが多く、課題も山積みですが、とてもやりがいを感じています。冒頭の話につながりますが、患者さん一人一人に向き合って「話をして疾患を理解してもらい、前向きに治療や経過観察を継続していくこと」が、とても大切なのです。 小さい頃の手術の影響で、いろんな形の心臓になっているケースが多いため、患者さんの症状に応じて、その人に合った治療を考える必要があります。若くて将来のある患者さんの人生が、より良いものになるように、知恵をふりしぼり、心臓外科や小児科の先生ともよく相談して、治療の方針を決めています。
 また、子供の頃の手術を乗り越え、成人した女性患者が増えたので、「成人先天性心疾患であっても妊娠や出産ができるのか」という、新しい悩みも出てきました。女性の悩みは女医のほうが話をしやすいと思うので、そういった面でもお役に立てるといいなと思っています。

ヨーロッパ心臓病学会@バルセロナ

友人との定期的なテニス

2023年東京マラソン完走!

これからの目標を教えてください

 この病気はいろんな要素が複雑に絡み合っています。今後は、日本での症例を集めて、日本ならではのガイドラインを整えていきたいと思っています。
 また、大きな病院に患者さんが集中するので、外来もパンク気味です。増え続ける患者さんのためにも、後輩医師の育成はもちろん、地域のクリニックでも診療を受けられるように、日本全国にネットワークを広げる活動にも取り組んでいます。

プライベートの過ごし方は?

 仕事は体力勝負の面もあるので、休日は運動して過ごすことが多いですね。 大学生時代から続けているテニスや、 日帰りで山登りに行くこともあります。 先日は東京マラソンに参加して完走しました。
 仕事が終わって、ひとりでお酒を飲みに行くことも好きです。湯島・本郷エリアは、敷居が低くておいしいお店も多いところもいいですね。お店の常連さんと一緒に和気あいあいと話ができる時間のおかげでリフレッシュできています。 学生時代からこの界隈で楽しく過ごしていますが、歴史があって、老舗も多くて、下町で人情のあるこの街が大好きです。

東京大学医学部付属病院 内臨床研究棟A


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