まちの人 alt

2024.03.17

アウグスビール株式会社 代表取締役 坂本 健二さん

91号:会いたい!湯島本郷まちの人

湯島生まれのアウグスビール。後編では地域活性化と今後の抱負を伺いました。

「ファーストワン」を目指すことで
人や地域に貢献できる価値を創造し、
クラフトビールのすそ野を広げたい(後編)

今後の事業展開を教えてください

 ビールタンクのあるレストランを見かけたことはありますか?クラフトビール人気の高まりにつれて、醸造所を併設した店舗展開のニーズが増えています。アウグスビールでは、培った製造ノウハウを生かし、包括的な取り組み支援も行っています。
 「マイクロブルワリー」とは小規模なビール醸造所のことですが、規模は小さくても、職人による丁寧な製造プロセスにより、個性的で高品質のビールを作ることができます。また、人目を惹くタンクは地元の名所になるので、地方創生や異業種参入といった究極のビジネスモデルとして「マイクロブルワリー事業」が注目されているんです。
 前号でお話しましたが、アウグスビールのおいしさの秘訣は、酵母を生かすため、飲むまで一度も常温にしないこと。 遠くの工場から冷蔵トラックで運ぶと輸送コストがかかりますが、自分のレストランの隣でオリジナルのクラフトビールを作ることができたら、輸送の悩みは解決し、コストを抑えて提供できる。 結果としてお客さんにも喜んでいただけるというわけです
 最近は、レストラン再生はもちろん、 構造不況に陥っている業界への導入支援も増えてきました。古民家再生や、事業の二本目の柱、新規事業といった形での実績があるため、全国的にも導入事例が増えています。  今後はマイクロブルワリーだけではなく、ウィスキーを作る「マイクロ・ディスティラリー」にも力を入れていきます。 実は、ビールとウィスキーの原料は「麦芽」で、製造工程の2/3も共通しているんです。クラフトビールと違って、常温保存ができるウィスキーは、日本国内に留まらず、世界に売り込むこともできると考えています。

マーチング委員会ともコラボができそうです

  先日、湯島本郷マーチング通信の発行元である株式会社TONEGAWA の利根川社長とお話をする機会がありました。一般社団法人マーチング委員会は、北海道から九州まで全国56カ所で、印刷業を中心とする同じ志を持ったメンバーが、地域創生のプラットフォームとして活動しているそうですね。
 アウグスビールも、地域の特色を生かした企業再生のお手伝いをさせて頂いておりますので、我々が持つノウハウを通じて、さまざまな面でのコラボレーションが可能になって行くのではないかと思います。

仲間たちと共に常に「ファーストワン」を目指す

ウイスキー製造用のポットスティル

酵母が生きた本物のアウグスビール

これからの抱負をお聞かせください

 僕の一番得意なことは「ファーストワン」になること。オンリーワンだと必ず誰かに真似をされるものですが、一番最初に挑戦した事実は揺るがない。 バドガールだけじゃなく、リラックス効果があることで注目を集めている「CBD(カンナビジオール)ビール」を日本で初めて作ったのも僕です。ファーストワンを取り続けることで、クラフトビールのすそ野を広げて社会貢献をしたいですね。
 これはもちろん、僕ひとりの力ではなく、良い仲間とチームで取り組んでいるから実現できることなんです。「アウグスビールがおいしかったから」という、 本物の味に賛同した人たちが集まることでチームができた。どの街にもおいしいラーメン屋があるように、「おらが街のクラフトビール」が飲めるよう、仲間たちと共に地域に貢献していきたいと考えています。

アウグスビール株式会社
〒113-0034
東京都文京区湯島2-27-4-101
tel.03-5807-6530
https://augustbeer.com/

アウグスビール取扱い店
https://augustbeer.com/shoplist

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