まちの人 alt

2023.05.21

湯島天満宮 祭禮連合会 会長 / 寿運送 代表取締役 石井 秀男さん

86号:会いたい!湯島本郷まちの人

キリリとした揃いの白半纏と勇ましい掛け声でおなじみの湯島例大祭。天神祭の愛称で親しまれる本宮神輿が4年ぶりに参道を練り歩くと聞いて、十代目・祭禮連合会会長の石井さんにお話を伺いました。

湯島の伝統・白半纏に身を包み
みんなで担ぐ新しいお神輿が
後世に残る第一歩を踏み出します

祭禮連合会について教えてください

湯島天満宮の祭礼の継承と活性化に協力する団体で、各氏子町会からお祭り好きな氏子の代表75名が集まっています。僕が会長に就任したのは令和3年(2021年)のことで、コロナ感染防止のためお神輿の渡御は中止していた時期でした。その間に新本宮神輿が完成し、就任後、初のお祭りを新しい宮神輿で迎えることになりました。初渡御の大役を何としても成功させなくては、と意気込んでいます。

お仕事のモットーは何ですか

 新しい本宮神輿は、宮司さんのこだわりと思いが込められた、素晴らしいものです。見れば見るほど繊細な美しさと同時に迫力もあります。ちょっと大げさな言い方になりますが、今、この時代に生きている人がいなくなっても本宮神輿は100年先もずっと残るもの。その輝かしい歴史の第一歩を踏み出す年だから、みんな新しい本宮神輿に肩を入れたくてたまらないんですよ。担ぎ手を募集したところ1000人もの応募がありました。それだけみんながお祭りを心待ちにしていたということでしょうね。
 神様をお乗せする本宮輿神なのでリハーサルもできません。1000人規模で神輿を上げることも初めてですが、何しろみんな担ぎたくて気持ちがウズウズしている。事故が起きないように氏子町会や警察とも連携してルール作りを行っています。だって、天満宮の看板に傷をつけるようなことだけは絶対にできませんからね。

揃いの白半纏をまとう

最初で最後の三基勢揃い

豪華絢爛な本宮神輿

会長としての意気込みを教えてください

 先輩たちが大切に守ってきた湯島の伝統・白半纏を受け継ぎ、次の世代を育成する立場なので責任も重大です。
 僕は生まれも育ちもこの街です。先代の父から事業を受け継ぎ、東京都トラック協会の常任理事など複数の業界団体役員として貢献してきました。また、文京区と協力して日頃から防災活動も行い、トラックを所有する会社として災害時の緊急輸送に協力する体制を作っています。そんな僕は、大人が担ぐ迫力満点のお神輿に憧れて大きくなりました。その気持ちがベースにあるから、地域のために湯島天満宮を盛り上げようという強い思いがあります。
 新しくこの地域に移り住んできた人の中には、町会の存在を知らない人も多いことでしょう。お祭りをきっかけに湯島天満宮の氏子であることを知ってほしいし、地域の子供たちにはぜひ参加してほしい。子供の頃に見たお神輿が心の原風景になって、次世代につながっていくといいなぁと思っているんですよ。 だって僕もそうやって育ってきたからね。

湯島・本郷の魅力は何だと思いますか?

 下町情緒が残っているところでしょうね。先輩後輩の絆も強いし、個性の強い人が多いところも味だよね(笑)。これも中核になる湯島天満宮があるからこそ。氏子町会ではいろんな活動をしています。お祭りを通じて地元住民と交流することって素敵なことですよ。顔見知りができれば、災害時の備えにもなります。地元愛でつながる人間関係がもっと増えると嬉しいですね。

湯島天満宮 令和5年 例大祭開催
5月25日(木)/ 27日(土)/ 28日(日)

株式会社寿運送
〒113-0033
東京都文京区本郷2-5-8
TEL. 03-3813-0558

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