2025.07.19
99号:本郷法人会 青年部シリーズ2
本郷法人会青年部会に参加して、もう15年くらいになります。青年部会を経て親会で活動していた父に言われて入会しました。
右も左も分からずの参加でしたが、 「人のためになる」活動に魅力を感じ、今ではこのつながりが自分の財産になっています。特に地域の小学生を前に出張授業する「租税教室」は、税の大切さを子どもたちに伝え、「分かった!」と目を輝かせる姿にやりがいを感じています。
まずは「租税教室」の内容のブラッシュアップです。毎年、青年部会の全国大会があり日本各地の取り組みの発表があるんです。そこで学んだ良いところや税務署の方のご意見を取り入れて行きます。
また、年に1回の「家族懇親会」では、 奥さんや子どもたちも一緒に食事会やボウリング、グランピングなどを楽しんでいます。青年部会には多種多様な業種の方がいるので、DXをどう進めよう、社員教育をどうしようなど、 仕事の悩みなどもざっくばらんに相談できるのでとてもありがたいです。
そして今年、青年部会は50周年を迎えます。みんなで協力しながら、イベントを成功させられるように頑張っていきます。
株式会社日管設備は戦後まもなく祖父が創業し、11年前に急逝した2代目の父の後を受け、私で3代目になります。
水道・空調を中心に、個人宅の水漏れ修理から文京区の学校や大学などの大規模改修工事まで幅広く対応している会社です。急な水漏れなどに対応した際の「ありがとう」の言葉が、この仕事の原動力です。また、自分が通っていた学校の工事を請け負ったときは、 とても誇らしく嬉しかったです。自社の従業員だけでなく、多くの協力会社と連携し事業を運営しているのも特徴の一つです。
小学校での「租税教室」の授業風景
官舎で新設した受水槽
町内の子ども御輿渡御(会社前)
生まれも育ちも湯島です。私自身は湯島小学校の卒業生で、今は二人の息子が湯島小学校に通っています。息子たちは少年野球チームでも頑張って活動しています。出来たら休みの日にはキャッチボールなどして遊びたいのですが、仕事柄、どうしても休日も忙しく、なかなか家族サービスを出来ない事が悩みです。
妻との出会いは、音楽を通じてでした。妻が主要メンバーだった吹奏楽団に、大学の友人に誘われて参加したのがきっかけです。私はトランペットで、 妻はクラリネット。音楽には昔から親しんでおり、自分が弾いていた家のピアノは、今では息子たちが弾いています。
当初、家業を継ぐつもりは全くありませんでした。小学校教員を目指し、 教育実習にも行きました。しかし、大学在学中に父親が体調を崩したことをきっかけに、進路について思い悩むようになりました。「自分しか父の後を継げる人がいない」と考え、大学の仲間たちに〝教師になる夢〞を託し、自分は別の人生へと舵を切りました。
湯島は〝ふところの深い〞街だと私は思っています。子どもたちが学び育って、大人が仕事をしたり交流を深めたり、それを応援してくれる人生の先輩たちがいます。私のように昔から住んでいる人もいれば、この街にひかれて移り住んできた人もいますし、学業や仕事で関わる人も多くいます。そういう多彩な人々が参加できるイベントやまちの雰囲気の大切さを教えてくれたのは、湯島〝愛〞に溢れた偉大な先人たちです。〝個性的〞という言葉では収まらないキャラの強さ(笑)は今なお語り草になっていますが、自分もいつか地域を担う一員になれればと思ってこれまでやってきましたし、これからも「湯島っていいね」という街であるよう励んでいきたいと思っています。 もっとも、仕事や家庭との両立が目下一番の課題なのですが。
湯島に生きるということは、地域と共にあるということ。亡き父の背中を追いながら、今はその意思を継ぎ、次の世代へつなぎたいと思っています。