2025.09.20
100号:本郷法人会 青年部シリーズ3
本郷法人会は税務知識を学び、地域の企業が交流する団体です。その中で青年部は若手経営者や後継者が集まり、互いに学び、支え合う場となっています。現在はやや人数が減っていますが、その分、家族のような絆があり、 温かな雰囲気に包まれています。
私は〝スーパーサブ〞のような役割です。人手が足りない場面でサポートに入り、活動を支えています。中心的な役職ではありませんが、経験を活かして裏方で力を尽くしています。
主な取り組みは「租税教室」です。文京区内の本郷地域の小学校で、子どもたちに税の大切さを伝えています。最近はアクティブラーニング形式も取り入れています。
そのほか区のスポーツセンターでのイベントや、全国青年部大会への参加もしています。
小安商店は、祖父の代に病院向けの「わら布団」を作る会社として創業しました。
父の代で、リネンなどの病院用消耗品や病室のカーテンなど内装事業へと広がっていきました。私が会社に入った頃から、病院が独立法人化となり予算が厳しくなり、研究費を使ったパソコン納入なども手がけるようになりました。
その頃に、友人に声をかかていただき、不動産の内装にも挑戦し、それが今の柱事業となっています。常にお客様の声に耳を傾け、必要とされることに応じてきたから、ここまで続けてこられたと思います。
現在は、私が内装を担当し、長男がIT事業を立ち上げ、次男が内装の仕事を手伝ってくれています。
子ども達も真剣に耳を傾けます。「租税教室」
LDE電機の新設工事
山中湖で毎年行うテニスのOB合宿
布団から内装、そしてITへと事業は大きく変わりましたが、不思議と不安はありませんでした。以前に法人会の仲間と受けたストレスチェックでも「0」とで、自分でも驚きました。嫌なことがあっても「きっとどうにかなる」と思える性格が、挑戦を続ける原動力になっていると思います。
湯島は下町の人情が残る地域です。 だからこそ、お客様とは「取引先」というより「顔の見える関係」でありたいと考え仕事をしています。困ったときに思い出していただける存在であること、 それが何よりの喜びです。信頼を重ね、 細やかな要望に応えていくことが、私たちの強みです。
内装の仕事はAIやロボットが進化してもなくなることはありません。 私は次男と共に内装事業を守り続け、 長男にはITという新しい柱を育ててもらいたいと思っています。
伝統を受け継ぎながら新しい挑戦を続けること――その両立こそが会社を未来へ導く力だと考えています。
生まれも育ちも湯島で、小中学校では卓球、大学ではテニスをしてきました。 今も毎週テニスのレッスンに通い、 山中湖で毎年行うOB合宿にも欠かさず参加しています。若い人たちには負けられません。ゴルフは法人会に入ってから始め、最近はシミュレーションゴルフで練習を重ねています。仲間を驚かせるのが密かな楽しみです(笑)。
青年部は人数が減っていますが、活動を止めないことが私の役割だと思っています。
会社としては、内装とITの二本柱で事業を発展させ、息子たちと共に未来へ挑戦を続けていきたいです。 個人としては、父のように長く元気で働ける人生を目指しています。 90 歳を迎えた今もミシンを踏む父の姿は、私にとって最高の目標です。
湯島は治安が良く、人と人のつながりが濃い地域です。都会的な便利さと下町ならではの温かさ、その両方が共存しているのが大きな魅力です。私はこのまちで育ち、このまちに育ててもらいました。だからこそ、これからも湯島と共に歩み、次の世代にバトンをつないでいきたいと思っています。