まちの人 alt

2026.03.14

株式会社 繭の糸キッズ 代表取締役 古澤(旧 辻村)あいさん

103号:会いたい!湯島本郷まちの人

食育と英語で〝生きる力〞を育てる。4 つの園を運営する「繭の糸保育園」。代表の古澤あいさんに、園づくりへの想いを伺いました。

子どもたちの可能性を大切に
成長を守り育てる場所「繭の糸」

保育園を始めたきっかけと、その保育園への思いを教えてください。

きっかけは、自分の子どもを預ける保育園が見つからなかったことです。当時、下の子が生まれたばかりで、上の子は2歳。「入れないなら、自分でつくろう」と思いましたし、勢いもありました(笑)。
今も保育園についての判断基準は変わりません。「自分の子どもをここに預けたいと思えるかどうか」。それがすべてです。保育園には〝商品〞がありません。あるのは「人」と「環境」だけ。だからこそ、本質を大切にしたいと考えています。
子どもは環境の中で育ちます。大人の声のかけ方、まなざし、空気感。そうした目に見えないものが、自己肯定感の土台をつくります。だから私は、子どもだけでなく、働く先生たちも安心して笑っていられる環境づくりを何より大切にしています。「百笑い」です。

「繭の糸」という名前には、どんな意味があるのですか?

繭は、強く柔らかく幼虫を守ります。保育園も同じように、子どもたちの可能性を大切に守り育てる場所でありたいという想いを込めました。
繭から生まれる絹は何色にも染まります。それは多様性の象徴です。子どもたちはそれぞれ違う個性を持ち、どんな色にもなれる存在。また、絹は丁寧に手入れをすれば腐らず長く受け継がれます。日々の関わりが、子どもたちの力を育て続けると信じています。
私は、子どもを「何かに当てはめる」のではなく、その子自身の色が自然に出てくるのを待ちたいのです。急がせず、比べず、否定しない。安心できる繭の中でこそ、本当の力は育つと感じています。

「繭の糸」の特徴について教えてください。

柱は「食育」と「英語」です。私は「最高の英才教育は、食育と愛情」だと思っています。給食では完全無農薬米を使い、白砂糖は使用せず、きび砂糖や甜菜糖を選んでいます。月に2回は頭から丸ごと食べられるししゃもを提供しています。毎日の食事が体と心をつくるからです。
食事は単なる栄養補給ではありません。「いただきます」と手を合わせる時間、旬を知ること、みんなで食卓を囲むこと。その積み重ねが感謝の心や食べることの楽しさを育てると考えています。
英語は、話せるようにすることが目的では決してありません。世界にはさまざまな文化があると知ることが大切です。昨年からは親子留学も始め、実際に海外に触れる機会をつくっています。Jr.英検に挑戦する子もいますが、合格よりも「やってみる経験」や自信を育てることを大事にしています。

園が増える中で工夫されたことはありますか。

理念の共有です。
職員が増える中でどうしたら理念の共有できるか悩み、社内報『繭の糸百花』を発行することにしました。3か月に1回、社員が協力し〝紙〞で発行をしています。データよりも、手渡すことで想いが伝わると考えました。職員だけではなく保護者の皆さんにもお渡ししています。
理念は、特別な言葉ではなく、日々の保育の中にあります。「どう声をかけるか」「どう受け止めるか」。その小さな選択の積み重ねが園の文化になります。だからこそ、同じ方向を向ける組織でありたいと思っています。

これから目指す姿を教えてください。

子どもたちが「自分らしく生きられる力」を育める場所でありたいです。英語が話せることより、世界は広いと感じられること。完璧さより、日々の積み重ね。一人ひとりの〝糸〞を丁寧に紡いでいきたいと思っています。
保育は未来づくりです。今すぐ結果が出るものではありません。それでも、十年後、二十年後に「あの園で過ごしてよかった」と思ってもらえる場所であり続けたい。それが私の願いです。

最後に、古澤あいさんご自身について教えてください。

夫と中学生の娘、小学生の息子との4人家族です。週末はサッカー観戦を楽しんでおります。
家族旅行も好きで、自宅の日本地図に訪れた場所を塗り重ねています。仕事も子育ても、どちらも私にとって大切な学びの場であり、エネルギーの源です。子どもたちと共に、私自身も成長し続けたいと思っています。

「最高の教育は食育と愛情」

柱になるのは「食育」と「英語」

大好きな旅行、家族揃って出雲大社

株式会社 繭の糸キッズ
03-5981-8290
112-0013 東京都文京区音羽1-1-7 正進社ホールディングスビル2階(本社)
https://mayunoito.com/
TOPへ