2025.05.17
菊坂の隠れ家で、特上の江戸前寿司を。
店主 伊保聡さん
98号:グルメ
本郷の菊坂通り沿いにひっそりと佇む「鮓伊保」さんにお邪魔しました。
自分のお店を持つ時に「1人で切り盛りできる静かな空間で、本格的な江戸前寿司店を」と考えていました。それで、都内を中心に物件探しをしていましたが、この場所は山手線の内側なのに静かな住宅街なことが決め手になりました。まさに「一期一会」の気持ちでお客様との間合いを大切にして、1貫ずつ丁寧に握っております。
握りずし8貫と酒の肴5品が基本ですが、ご予算とご要望に合わせて品数を増やすこともできます。初夏なら初ガツオやカレイ、殻つきのシャコが中心になると思います。魚は10代から通った豊洲市場の仲卸業者を通じて、仕入れております。大体すし屋は仕入れが7割だと言われるので、素材の品質は最も重要ですね。
それから、お酒はおすしに合う日本酒を中心に仕入れ、市場に出回らない貴重なものもご用意しています。
当時はカウンター越しに接客をする飲食店が少なかったせいか、初めてすし屋に連れてってもらった時に、板前さんが目の前でかっこよく握っている姿が、ものすごく魅力的に感じました。それで10代後半から品川のすし屋で修業をしながら他のお店を手伝い、「築地寿司清」などに転職しながら様々な技術を覚え、ようやく30年たった5年前にこの場所で独立しました。ご家族との大切な記念日や大事な会社の取引などにお使いいただければ幸いです。
菊坂通り沿いにひっそりと佇むお洒落な外観
お客様との「一期一会」を大切に
落ち着きのある静かな空間