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2025.05.17

本郷法人会 青年部 部会長 / 株式会社パトロールサービス 代表取締役社長 山元 顯太郎さん

98号:本郷法人会 青年部シリーズ1

30歳で継いだ父の会社を守り、
地域に根ざした活動を続け
お客さまに選ばれる警備会社をめざす。

まず、本郷法人会青年部の活動について教えていただけますか?

本郷法人会は、税に関する啓発活動を行っている団体で、経営者が中心になっています。青年部はその中でも55歳以下の若手経営者で構成されています。青年部の活動のひとつとして、文京区内の小学校で「租税教室」を行っています。税金の大切さやその使い道について、税務署からお借りした1億円のレプリカを見せたり、実際の生活に即したクイズをしたり、楽しい雰囲気で授業を行います。
他にも「ワクワクスポーツ祭り」を小石川法人会の青年部と合同で行っています。幼児から小学生を対象に、 区内の団体と協力し、野球やダンス、 サッカーや空手など様々なスポーツ体験を提供しています。子どもたちの笑顔こそ地域の元気ですから。

会社について教えてください。パトロールサービスさんの特徴は?

創業は昭和53年、父が立ち上げました。もともとは交通誘導やイベント警備が中心でしたが、今は施設警備のみでそのうち95%が病院です。病院の警備は、受付業務や夜間の対応など、ただ見守るだけではなく、プラスαの業務を請け負っています。そこが我が社の強みです。警備というより、病院の一部として機能するイメージを持って取り組んでいます。

苦労していることや、今後のビジョンを教えてくさい。

人材確保が一番の課題です。警備員になるには最低20時間以上の研修が必要で、法律や刑法の基礎も学ばないといけません。お客様の鍵や重要物を預かる立場でもあるため、信頼性が非常に求められます。警備は「人ありき」 の仕事です。
だから、従業員満足度を上げられるよう人財育成や待遇改善は欠かせません。長く働いてもらえる職場にしたいと思っています。警備の仕事は「きつい・汚い・危険」の3Kと呼ばれることもありますが、本当はやりがいも社会的な意義も大きいのです。AIやロボットでは代替できない、人の目と心が必要な仕事です。
従業員からもお客様からも「選ばれる警備会社」を目指しています。

区内の小学校を対象に行う「租税教室」も活動のひとつ

「ワクワクスポーツ祭り」も開催

健康維持のためのゴルフやジム

地域との関わりも教えてください。

先ほど話した本郷法人会の活動以外にも、僕は本富士警備業協議会で会長を務めています。
そこでは、地域のパトロールはもちろん、震災訓練でたとえば地震で信号が止まってしまったときの対応など具体的な取り組みをしています。文京区の中でも湯島は一番の繁華街なので年末の防犯パトロールなど、本富士警察署と連携して地道に活動を続けています。

社長に就任されたのは30歳のときだったそうですね。

父が「辞めるからやれ」と突然(笑)。 不安しかなかったですけど、父は決めたら一切口出しせず、会社にも来なくなったので、自分のやり方でやらせてもらえました。
ただ、お客様のところに行くと「若いですね」と不安がられたり、「本当に大丈夫?」と言われたりしました。特に警備は信用が第一なのでそういう壁は確かにありました。でも、それを一つずつ乗り越えてきた感じです。
警備の現場は、365日24時間動いているので、常にどこかで何かが起きる可能性があります。夜中に電話が鳴ることもあるし、休日も完全に気を抜くことはできません。そういう意味では、プレッシャーとの付き合い方も含めて、若い頃は特に大変でした。

ご家族やプライベートを教えてください。

私は生まれも育ちも文京区で、柳町小学校の卒業生です。 今は妻と高3、中2の娘が2人の4人家族です。現場が
24時間体制だから、 家族旅行などはなかなか行けないので、 なるべく子どもの行事には参加するようにしています。 6月で48歳になりますがまだまだ仕事も家庭も支えなきゃいけない年齢ですので、健康診断にもちゃんと行って、 血糖や血圧にも気をつけています(笑)。 最近はゴルフやジムも始めて、体を動かすようにしています。まだまだこれからです。

株式会社パトロールサービス
03-3816-4511
113-0033 東京都文京区本郷2-25-6 いすゞビル
http://www.patrol-service.com/
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